『西山全書』仕入れました。

西山全集刊行会編纂 1973年刊 

念仏により浄土への往生を求める教えの起源はインドにあるといわれ、その教えは中国を経て日本にも伝えられました。この教えを基礎として日本で浄土宗を開いたとされる人が法然です。歴史の教科書でその名前を覚えたという人も少なくないでしょう。法然は多くの弟子をもち、その弟子の中に証空という人がいました。法然の弟子といえば浄土真宗の開祖親鸞が有名ですが、証空という人も法然の高弟だったのです。この証空を派祖とする浄土宗西山派関連の典籍を集めた叢書が本書『西山全書』です。

はじめ『大日本仏教全書』の一部に収められた西山派関連の典籍が、書名を『西山全書』と替え新たに刊行されたのが大正時代のことでした。その後、数度の再版や別巻の追加刊行がなされ、現在では17巻18冊(別巻5のみ上下分冊)の叢書となっています。

今回入荷した『西山全書』は昭和48年に刊行された書籍です。このとき新たに別巻4が追加刊行され、本巻8冊と別巻4冊の計12冊セットの叢書となりました。惜しいことに昭和48年以後に刊行された別巻5から別巻9までの6冊を欠いていますが、原本を集めることが困難な浄土宗西山派関連の著作をまとめて読むことができる貴重な叢書です。

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西山全書


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