入荷速報!! 『月に吠える』無削除版

白日社出版部 感情詩社 1917(大正6)年刊 

とうとうこの日がやって参りました。近代文学コレクター垂涎の的、萩原朔太郎の『月に吠える』無削除版が入荷いたしました。

宮沢賢治『春と修羅』や北村透谷『楚囚之詩』など、近代詩集の中には熱狂的な人気、知名度、あるいは希少性をもつ書籍がいくつかあります。『月に吠える』無削除版もその一つ、いや、その中の王様といっても過言ではないでしょう。それほどに人気度、知名度、希少性の高い逸品です。

『月に吠える』は萩原朔太郎の処女詩集です。1917年2月の刊行後、すぐ内務省により収録作品の「愛憐」と「戀に戀する人」が問題視されたため、当該箇所を削除したかたちで販売されました。しかし、極めて少部数の書籍が当該箇所を削除されないまま流通し、現在では「無削除版」として特に珍重されています。

恩地孝四郎による装丁、田中恭吉の描いた挿絵、北原白秋が著した序文、室生犀星の跋文、本書のどこをみても一流の仕事をみることができるでしょう。詩集としてはもちろん、芸術的な書籍という点でも一流といえます。

この機会を逃したら次の入荷はいつになるでしょう。10年先か、20年先か、神のみぞ知ることですが、それくらいの期間入荷が無くとも驚くことではないと思います。コレクターの皆様、千載一遇のこの機会にぜひ御検討ください。

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月に吠える 無削除版


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