最新版の『西田幾多郎全集』本巻24冊セットを入荷しました!
岩波書店 2002年刊
2002年から刊行が始まった最新版の『西田幾多郎全集』が入荷いたしました。
西田幾多郎は日本を代表する哲学者です。1870年に現在の石川県に生まれた西田は、大学を卒業後に旧制中学や旧制高校などの教師として勤めた後、京都帝国大学の教授に就任しました。1911年に刊行された『善の研究』は西田の代表作とされ、現在でも多くの人々に読まれています。西田の哲学体系は「西田哲学」と称され高い評価を得ており、その思想に影響を受けた田邊元・三木清・波多野精一・西谷啓治・上田閑照・下村寅太郎などの形成した学派は「京都学派」と呼ばれ現在でも影響力をもっています。
『西田幾多郎全集』は戦後の1947年に全16冊というかたちで初めて刊行されました。その後に二度の改訂がなされ、最新版は第四次の全集となります。著作のみならず、講演・日記・講義ノートなども収録され、さらに綿密な校正や詳細な注解や索引の備わった、現在望み得る最高の全集です。
最新版の『西田幾多郎全集』はなかなか入荷せず、入荷しても短期間で売れてしまうことの多い書籍です。西田哲学研究者には必携の文献です。この機会に是非お手元に置いていただければと思います。