最近の入荷情報 『岡田英弘著作集』(藤原書店)全8冊揃

岡田英弘 藤原書店 2013年刊 

東洋史学者岡田英弘の業績を集成した、藤原書店の『岡田英弘著作集』全8冊が入荷いたしました。

岡田英弘は、モンゴル史や満州史を中心に、中国や日本や朝鮮に関する研究をも残した東洋史学者です。満文老檔の研究により、26歳という若さで日本学士院賞を受賞するという輝かしい功績を残しましたが、その研究は従来の中国史学に異を唱える独創的なものだったため、長年学会からは異端視された学者であったといわれています。

専門的な業績はもちろんのこと、一般の人に読みやすい著作も残しており、東洋史に関心のある方の中には、中公新書の一冊として刊行された『康熙帝の手紙』や、後に朝日文庫やちくま文庫の一冊としても刊行されることとなった『倭国の時代 現代史としての日本古代史』などをお読みになった方も少なくないことと思います。

この著作集には、東洋史に関する作品のみならず、そもそも世界史とはどのように考えるべきものなのかといった作品や、東アジアを中心とする時事問題の根底に潜む問題とは何なのかといったことを考えるヒントになる作品など、岡田英弘の残した業績が幅広く集成されています。これまでの一般的な史学とは異なる、独創的な、岡田英弘の史学を体感したい方には必読の文献です。

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岡田英弘著作集


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