『カント全集』(岩波書店) 全23冊揃 の入荷です!
岩波書店 2000年刊
批判哲学の祖にして、ドイツ哲学を代表する思想家イマヌエル・カントの全集を入荷いたしました。現在のところ、邦訳の全集としては最新かつ最大の全集です。
日本の哲学界に多大な影響を与えた存在として、ドイツ哲学を軽視する人はいないでしょう。ヘーゲル、ショーペンハウアー、ニーチェ、フィヒテ、フッサール、ヤスパース、シェーラー、ハイデガー、カッシーラーなど、弊店の陳列棚を見てもこれだけ多くのドイツ哲学者に関する書籍が並んでおります。哲学に詳しい方なら、この人もドイツ哲学者だ、あの人もドイツ哲学者だと、上に挙げた人々の何倍も名前が思い浮かぶことでしょう。
その中でもカントは代表的な哲学者だということができるのではないでしょうか。日本でも、戦前から、有名な三批判書(「純粋理性批判」「判断力批判」「実践理性批判」)をはじめとする著作が翻訳されており、近年でもそのような状態は変わっておりません。おそらく、いまだに多くの人がカントの著作を読もうとしているということなのでしょう。
今回入荷した岩波版全集では、三批判書はもちろん、自然科学や倫理学に関する著作あるいは書簡など、他の書籍ではなかなか読むことのできないものも翻訳されています。カントについて本格的に取組もうとお考えの方には必携の書籍でしょう。