『川端康成全集』全37冊 新入荷
新潮社 1981年
川端康成、1899年大阪に生まれる。
東京帝国大学在学中、菊池寛に才能を認められ文壇へ頭角を現し、横光利一らとともに創刊した雑誌「文藝時代」を中心として発表した作品が、西洋の前衛文学を取り入れた「新感覚派」として注目される。
その後、日本の美意識を表現した作品も発表するなど旺盛な執筆活動を続け、日本近代文学を代表する作家としての地位を固めた。
1968年には、日本人として初めてノーベル文学賞を受賞し、世界的な作家として認められるようになる。後世への影響も大きく、三島由紀夫や福永武彦など数々の作家が川端康成の影響を受けたとされる。
日本のみならず、世界の最先端をゆく作家として華々しい活躍を続けていたが、1972年に突如としてこの世を去った。死因は自殺だったとされるが、遺書などがなかったことから、現在でも自殺説に異論を唱える者もいる。
近代日本を代表する作家として、また日本人として初めてノーベル賞を受賞した作家として有名なため、現在でも川端文学の愛好家は少なくない。
本書は、そんな川端康成の作品を集めた最新の全集であり、川端文学愛好家には、ぜひ書棚に加えて欲しい書籍です。