新たに『完訳 ファーブル昆虫記』全10巻20冊揃い が入荷いたしました。

奥本大三郎訳 集英社 2005年刊 

ジャン=アンリ・カジミール・ファーブルは、1823年にフランス南部アヴェロン県のサン・レオンに生まれた。貧しい家庭に生まれたが、苦学の末に師範学校を卒業し、教師の職を得ることができた。

教師として勤めるかたわら、愛好する昆虫の行動研究を続けたファーブルは、1879年に記念すべき「昆虫記」の第一巻を刊行した。昆虫学者として知られているファーブルだが、教科書の執筆や菌類の研究など、昆虫学以外の分野でも多数の業績を残している。

「昆虫記」は、現在までに多くの訳者により翻訳されていきた。日本で最初に「昆虫記」を翻訳したのはアナーキストとして知られる大杉栄だ。その後も林達夫や古川晴男などの訳書が刊行され、多くの読者に親しまれている。

「昆虫記」の原書は10巻で構成されている。本書は原書の1巻分を2冊に分け、全20冊という構成とした。訳者はフランス文学研究者として、また昆虫愛好家として知られている。

本文には、丁寧な注釈のほかに豊富な図版が挿入されており、取り上げられている昆虫を見たことのない人にも親しみやすくなるような工夫が施されている。大人も子どもも楽しめる作品といえる。

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ファーブル昆虫記


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