新商品『都わすれの記 特装版 限定20部内5番』
谷崎潤一郎 2010年 雄松堂書店
谷崎潤一郎、1886年に東京都に生まれる。
東京大学在学中に和辻哲郎らとともに第2次新思潮を刊行、同誌に「刺青」などの作品を発表すると、その頃文壇の主流であった自然主義とは異なる谷崎の作風は、多くの賞賛を受けた。
永井荷風は谷崎を激賞した代表的な人物だ。
初期の頃は耽美主義と言われる作品を発表した谷崎だが、後には探偵小説や日本の伝統美を活かした小説など、さまざまな作風の小説を発表した。
『都わすれの記』は、もともと1948年に創元社から刊行されたものだ。
本書は、『都わすれの記』英語版刊行を機に制作された書籍で、ドナルド・キーン、エミー・ハインリック両氏のサインが入った限定20部の限定本だ。
谷崎潤一郎愛好家のほか、限定本や署名本に関心のある方も楽しめる一冊だろう。