新しく『アーレント=ヤスパース 往復書簡 1926-1969』全3冊揃い が入荷しました
L.ケーラー/H.ザーナー編 大島かおり訳 みすず書房 2004年刊
ハンナ・アーレント、1906年、ドイツに生まれる。教育熱心な両親のもとで成長し、大学に入学すると哲学に没頭した。
ハイデガー、フッサール、ヤスパースなど、後にその分野の歴史に名を残す数々の人物に教えを受ける。
自身もナチスからの迫害を受けたアーレントは、特に全体主義に関する分析で知られている。
カール・ヤスパースもアーレントと同じくドイツ生まれの哲学者であり、また精神科医としての顔も持つ人物だ。
アーレントは大学時代にヤスパースの教えを受けている。その頃から、両者の間に交わされた書簡を集成したのが本書だ。
近代を代表する二人の哲学者の交流を追体験するためには欠かせない資料ということができるだろう。