新たらしく「チチェローネ イタリア美術作品享受の案内 建築篇 美術篇 全2冊揃い」が入荷いたしました。
ヤーコプ・ブルクハルトはスイスの歴史家・文化史家だ。
1818年にスイスのバーゼルに生まれる。
教会の説教師の家に生まれ、はじめ神学を習うも、のちに歴史学へと関心を移し、ドイツでランケ当代を代表する歴史学者らの教えを受ける。
故郷バーゼルで歴史や美術史の講師として勤めていたが、1846年、職を辞しローマへと赴いた。
彼の代表作は『イタリア・ルネサンスの文化』と呼ばれる書物だ。
ブルクハルトはこの書籍によって、イタリア14・15世紀の人文学や思想史など多様な事柄の展開を追い、「ルネサンス」という概念を定着させた。
そんなブルクハルトによるイタリア美術の案内書がチチェローネだ。彫刻・絵画・建築作品を対象として記述されており、イタリアの旅行書として高い評価を得ている。
チチェローネが書かれてから約200年たとうとしているが、イタリアのルネサンス芸術を学ぶ人には参考になるところの多い書籍だろう。