新しく「東洋医学古典注釈選集 全6冊揃」が入りました。
オリエント出版社 1987年
東洋医学古典の注釈書を選び影印本として刊行した、オリエント出版社の東洋医学古典注釈選集 全6冊揃が入荷いたしました。
収録されているのは、喜多村直寛の「黄帝内経素問講義」と山田業広の「医経訓詁」です。
喜多村直寛は幕府の医官で、多くの医書を執筆し、また数々の医書を校訂しました。「黄帝内経素問講義」は、古代中国の医学書である黄帝内経素問に注釈を施した大部の書で、喜多村直寛の代表的な業績の一つです。
山田広業も喜多村直寛と同時代に活躍した医師です。臨床家としても評価の高い人物ですが、医学に関する著作を多く残したことでも知られています。
本書は、江戸時代末期に書かれ、現在でも価値の高い二つの東洋医学に関する本を収録した叢書です。二つとも、原本を直接見ることは難しい本なので、この機会にぜひご一読ください。